ホテル:北海道ホテル
1996年、帯広、富良野を回った時に訪れたホテルです。リーズナブルな価格にもかかわらず、とてもここちよい場所でした。
かつて十勝・帯広には大きな森が広がっていました。その残された森をそのままの状態で守り続け、ホテルの庭として穏やかな空間を作っています。 ここには、ヤマガラ、シジュウカラ、シメ、アカゲラが集い、その場所は、「バード・ウォッチ・カフェ」と名付けられました。この土地を愛する人たちは、「十勝こそ北海道」という誇りを持っていらっしゃいます。
地元の素材に徹底的にこだわって建築物を作り上げたといいます。それは十勝の大地と共鳴できる素材選びに表れています。建物は十勝管内の粘土を使って焼き上げ、手触りや風合いまで吟味したレンガで作られています。ホテル内は、北海道の木材を利用した階段、家具、建具、調度品、お料理も十勝の素材にこだわったものです。
---------------------------------------------------
■朝のひんやりとした空気と「バード・ウォッチ・カフェ」
「バード・ウォッチ・カフェ」での朝食は、心安らぐひとときでした。ホテルの方の、さりげない立ち居振る舞い、心配りが心地よく、帯広に来るチャンスがあれば、ぜひここにと思える場所です。
■ホテルのシンボル
私の好きなフクロウが、ホテルのシンボルというのもお気に入りの理由です。「守り育てたい豊かな自然の象徴」として、正面玄関に鎮座
しています。
その土地に誇りを持っている方が集まっていると、その気持ちが訪れる人にも伝わるのだと思います。やらされているという感覚はそぎ落とされ、どうしたら、訪れる人に自分と同じように、ここを愛してもらえるだろうと考える。そこから、言葉や行動が生まれ、訪れる人の心を捕らえて包み込んでしまうのだと思います。
加えて自然の中に身を置いて働いているという恵まれた環境が、さらに細やかな心配りを、にじみ出させているのだと思います。私たちが、「何を望んでいるか」ということを、常に頭に留めていらして、それがさりげなく、さらりと行われしまう。しかし、心配りがすぎると、押しつけがまさや、常に見られているという緊張感を抱いてしまいます。その絶妙なサジ加減が、居心地のよい場所になるのだと思いました。
----------------------------------------------
■モール温泉のあるホテル
ホテル内には、世界に3つしかないというモール温泉があります。
その日は、外に食事にでかけました。北海道特有の碁盤目のような道に迷い込んでしまいました。夏とはいえ北海道。方向を見失ってしまい体は冷え切ってしまいました。やっとのことでホテルに戻ったら、モール泉があったことを思い出しました。入浴時間のリミット、12:00にぎりぎりの滑り込み。お湯に浸かったときは、助け船に乗った気分でした。冷えた体に歩き疲れた足。ホテルに温泉という思いもしない取り合わせ、手を合わせたい気分だったことを今でもはっきり覚えています。
-----------------------------------------------------------------
コメント