「50代男性の収納の極意」をテーマに日経新聞の日曜日のコーナー、セカンドステージの取材を受けました。日経新聞で「収納」を取り上げるということなので、仕事にも応用できると思い「生活システム化 10箇条」(快適生活の方法 三笠書房)を、取材の中でご紹介しました。記事はこのあたりを取り上げていただけるかな?と思っていたのですが、ご紹介されたのは、永遠のテーマとも言える「捨てる」ことについてでした。
一度、聞いた方は、またあの話してる・・・・の内容です。話している本人も、またこれだ・・・・状態ですが、この取材を通して、別の視点に広げさせていただけたように思います。紙面掲載されなかったところをご紹介。
「生活システム化」中に、「ボリュームの多いものからとりかかる」「すぐ判断できるものからとりかかる」という下りがあります。これについてお話をしていたら、こんなやりとりがありました。
たとえば、洗濯物をたたむときのことを例にあげて考えます。細かなものを先にたたむよりも、大きなバスタオルやジーパンなどを先にたたんでしまった方が、全体量の減り方も目に見えているので、作業が進んでる気がして、気分的にもいいはずです。
仕事も同様で、悩まずにすぐ判断できるものからとりかかると、能率もあがり、みるみる進んでいるように思えるものだと思います。このように「すぐ判断できて」「ボリュームの大きなところ」をこなしてしまえば、全体のプロセスとしては、一気に進むわけです。
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ところが、担当記者さんは、こまかなところを始めて、それから大きなものにとりかかるタイプなのだそうです。
それを伺って、今までなんとなく、今までのど元につかえていた骨がとれた気がしました。収納も仕事も、目の前にあるものをいかに切り分けて、それに優先順位をつけてこなしていくかだと思っていました。この優先順位の中に、さらに「重要度」や「緊急性」といった様々な要素があって、その場、その場に応じて判断してゆくことだと思っていたのです。
参考:わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
新入社員たちへ(その2:誰も教えてくれないコト)
しかしながら、それがわかっていても、どうも、そのように仕事は進まないのです。緊急性があるわけでもないし、他と比べたら重要度が低いことも充分、わかっているのです。なのに、そちらの方に手を出したくなってしまうのです。わかっているのに、できない。なぜなのだろうとずっと考えていました。
テスト前などよく陥りませんでしたか?急に、机回りを整理したくなったり、お手紙を書きたくなったり、本を読みたくなったり。ある部分で、逃避行動という面もあると思うのですが、自分の気持ちの上での優先順位というのがあるように思いました。
「物事の整理には優先順位が大事」と、今まで言い続けてきましたし、他でもいろいろなところで言われていることです。でも、それができない現実に、私自身、遭遇しています。
記者さんの「自分は、細かいところから始めるタイプ」だと伺って、なぜ今まで自分ができなかったかのかがわかった気がしました。今まで着目した「優先順位」というのは、「客観的、対外的」な優先順位だったのでした。しかし、その優先順位が目の前に迫っていることがわかっていても優先されないのは、「主観的」な「自分自身の気持ちの優先順位」が優先されてしまうのだということでした。
わかっていても、後回しでよいことに向かってしまう。これは、「今これをしたい」というの気持ちや気にかかりが強く、それをしないと、返って気にかかり、能率を下げるてしまうこともおこるような気がします。客観的重要度が高いものを目の前にあっても、主観的なきがかりが進行を妨げるのであれば、こまかなところを先にこなしてしまうという選択もありなのです。
そして、自分の能力というは自分が一番よく知っていて、どこまで主観的なことを優先させてよいのか、ぎりぎりのラインを、身体的な感覚として捉えていて、どこで切り替えればよいのか、本能的に察知できるのだと思います。
(主観的なことの範囲をどれだけ広く優先できるかというのは、組織に属しているか、フリーという立場かによっても、大きく変わるわけですが)
システム化 10箇条には、「すべきことに優先順位をつけてチェック」という項目もあるのですが、この優先順位には、2つの立場があるのでした。
取材を受けながら、様々な話に発展して、そこからいろいろ気づかされます。「わかっているのに、今、しなければならないことができない」それは、他人とのかかわりの中での優先でなく、自分の気持ちの優先順位に従っているからだったのでした。
生活のシステム化10箇条の中には「なんでも聞く、会話する」なんてことも含まれています。今、こうして会話をしながら、自分の中で新しい考え方、捉え方が生まれているのことを感じ、今、ここが「生活のシステム化」を実践する場になっていることを感じさせられる取材でした。
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参考:快適生活の方法(三笠書房)
暮らしのぜい肉をそぎ落とす「生活システム化術10か条」
1.現状を把握するために書き出して明確にする
2.すべきことに優先順位をつけ、終わったものはチェック
3.全体像を捉える習慣をつけ、そこから数字に置き換える
4.経験・事例を積み上げる
5.何でも聞く、会話する
6.ボリュームの多いものからとりかかる
7.すぐ判断できるものからとりかかる
8.「いつかはいつ」「高いはいくら」
数字に置き換えて判断するクセをつける
9.通し番号や色分けを活用する
10.失敗こをシステム化のチャンス、
繰り返しの作業もシステム化のチャンス
今、しなくてもいこと。後回しでいいこと。どうでもいいことがなぜか優先されしまう。
これは、「やらねばならないことの全体量を数字に置き換えて100と見る」過程における考え方なのだと思った。
「緊急性」という要素を考慮して抜き出したものを100と見るのか、そういうことを無視して、「自分がやらなければならないこと、自分のしたいこと」というように、範囲を大きくとらえた100と考えるかにもよるということ。
広い意味での総体量から考えれば、どでもいいことかもしれないけれど、それをこなすことは、わずかながらも減っているというわけで、前進しているということであり・・・・・・
な~んて、どうでもいいようなこと、あだこだ言ってないで、今、やらなきゃいけないことがあるんだから、つべこべ言わずに、それをするのが先決!
と喝を入れつつ・・・・(笑)
Posted by: honda | 2004.09.04 at 14:25