とにかく広い!そして見所満載。それぞれの楽しみを見つけることができる場所です。一日では見切れません。まずは全体を把握しようと思うもののそれすらままなりませんでした。まずは百華園のガイドツアーに参加し、風の庭をぐるり一巡しました。そこで感じさせられたのは、背景がしっかり作られているということでした。
国際庭園のスペシャルツアーというのもあったので参加しました。ここ一帯を担当したヘッズという会社の設計者、直々のご説明でした。しかもこのツアーで配られた資料は、各エリアのコンセプトや、植裁の配置図、設計図面といったとても貴重なものです。こんなツアーが随時行われるているなんて、スゴイと思いきや、なんと、このツアー、この日限りだったのだそうです。5月28日が庭の日、ということで、特別イベントだったのでした。(ラッキー!)
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植裁を担当された方は、永井佐代子さんというお若い女性の方。第 16 回全国都市緑化みやざ きフェアの設計なども担当されたそうです。まず、全体のお話がありました。
花博会場では起伏がみられますが、もとの地形は平坦だったそです。中央に流れる運河も、掘ったら地下水がわき上がり、雨で水位があがったり下がったりしているそうです。
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そんな広い会場は、入り口から奧に向かって次第に緑が密になるよう設計されているとのこと。入り口は見通しがきき、にぎわいや華やぎを感じさせ、次第に緑深く、樹林をなすように。それぞれゾーニングされていて、花の街、水の園、百華園、緑の里、自然観察園と、横の軸があります。また縦軸にも様々な要素が当てられて横軸方向に延びているとのこと。たとえば、都市的な入り口から里的な自然観察園に。人工的、装置的に入り口付近に配された施設郡から自然的に。直線的から曲線的へ、ビビットカラーからパステルカラーへ・・・・・・・
えっ!この考え方、同じじゃない! 西川綾子さんの植物管理セミナーでも同じものを感じさせられました。植物を縦軸横軸に配して管理されていました。そして私も収納の仕事をしながら、なにか混沌としたときに、いつも、縦軸、横軸に罫をとって要素を当てはめてきました。それによって、何か方向性が見え物事の整理がつくことに気づかされていました。モノの考え方のアプローチのしかたって同じなんだなぁ・・・・なんて思わされながら、お話を伺っていました。
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<国際庭園>
そして彼女達が担ったのは、国際庭園という各国の晴れの舞台を引き立たせる背景を作るということ。そのためにさらに気候によるゾーニングがなされていました。
■岩やグラス、そして下枝のない上にあがる植物を配し風が通るオーストラリア地方へ
■その先は芝生などで牧歌的雰囲気を醸し出したヨーロッパ地方。
■さらに北欧の庭を経て
ここで飾られている磁器が、ロイヤルコペンハーゲンのものでした
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これらの植裁にあたりポイントにされたことは次にあげるような、植物の力強さをお見せすることだそうです。
1.早期養生した苗の植え付け
この植裁にあたり4年前から地元のナーサリーにお願いして植物をこの花博のために作っていただいていたそうです。宿根草が年を得て見せる力強さ、本来の姿をお見せするために・・・・この手のイベントまで、そこまでされることはまずないとのこと。そのために1000種の株が養生され、そのほとんどが、このエリアに植裁されているそうです。そのポイントとなる植裁図をゲットしました!
2.新品種の紹介
新しいものをお見せする。オーストラリア系の乾燥に強い植物。
アカシアなど8種。グレビア。あるいはグラス類。エリムス グラウカ、パニカム ビガータム ‘ダラスブルー’などの青葉のグラス類(わ~い、私、持ってるぞ~!)
エリムス グラウカス / パニカム ビガータム ‘ダラスブルー’
3. 球根植物の力強さ
ポットで育った球根を植え付けるのではなく、地植えにした球根が力強く育った姿を見せる。
みごとなアリウム
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各種のグラスが植えられたコーナー。青葉のエリムス グラウカスの群落からは穂が立ち上がっています。初めて穂を見ました。こんな穂だったんですね。植栽された方も始めてご覧になったそうです。その向こうにアリウムの群落(04.5.28)
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<秘密の場所>
そんなお話のあと、国際庭園入り口付近の植裁のとっておきの秘密のお話がありました。こんなお話を伺わなければ、きっと見過ごしてしまった場所です。しかも何気ないこの植裁に秘められたデザイン、管理技術。そんなことまで教えていただきました。これはその場にいて聞くことができた私の特権だからナイショ(笑)
でも写真でちょっとだけ(笑) これを頼りに場所をみつけて下さい。
青のデルフィニウム ピンクのバラ マーガレット 5月のメイン植栽
Cパターン
6月のハイドランジア アナベルがそろそろお目見えし始めています
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思いもかけないレクチャーに出会い、そこで触れた設計の考え方が、自分の仕事の世界で培ったものに共通していたこと。(上記植栽計画では、縦軸に時間、その要素として月、成長の時間、開花期があり、横軸にパターン毎の鑑賞植物、植え付け作業時期などが・・・・)
まだまだ他を見ることがでず、消化不良な部分もありましたが、今回、この戦利品をゲットして大満足の一日が過ごせました。
次に訪れる予定は7月。植裁の経時変化、この横軸に並ぶ植物を拝見できるのを楽しみにして・・・・・・
特別ツアーでいただいた一綴りの資料。ただこれだけでは、何もわかりません。というより、私にそれを読みこなす力、そこに込められたものを読み取る力がありません。貴重な資料も宝の持ち腐れになってしまいます。そこに一言、二言の言葉が添えられることによって、少しだけその奥にあるものを見ることのできる入り口に立たせてもらえます。
最初の説明。そして、時間が少しあるようなので・・・・と追加された説明。それによって、奥の奥を感じさせられました。
なんでもそうなのだと思うのですが、表に見える部分だけではないのです。その奥に秘めている部分があるのです。それを読み取る力。そして読みとろうという気持ちがなければ、受け取ることはできない。
また、逆の伝える立場から言えば、相手に受け取ろうとする気持ちがなければ、伝えることはできない、伝わらないということ。
縦軸、横軸の単なる表から、作り手の意思は、なかなか読み取れないものだと思っています。そこに説明が加わらなければ。
私が収納の資料として様々な表が手元にあるのだけれど、それだけ見ただけじゃ、まず理解できる人はいないはず。(笑)だから、表を外に流しちゃったって平気なの(笑)
ヘッズという会社。ここの社長さんのパネルディスカッション
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/gakugei/judi/forum/forum4/06_11_05.htm
そこに集まる人たち。きっと、もっと、もっといろんなことを考えてあの場所を作っているんだろうな。どこまでそれを受け止めることができるかな?
Posted by: honda | 2004.06.03 at 07:29