□【連 載】 収納アドバイザーに思う
・(01)収納アドバイザーという肩書き
・(02)収納アドバイザーを名乗ろうと決めて
・(03)我が道をゆく
・(04)自己実現を考える方に← 前の記事
・(05)アイデアを追いかけ続けたら← この記事
・(06)オリジナリティーを追いかけ続けたら← 次の記事
・(07)箱を追いかけ続けたら
・(08)本多の十八番?
・(09)箱・箱・箱・箱・・・・・・
・(10)追いかけ続けたら
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収納を考えることは、自分の生き方やライフスタイルを考えること。その手段として、生活の様々な価値観や考え方、スタイルをできうる限り提示する。その形として、アイデアに傾倒することになりました。参考:(2)収納アドバイザーを名乗ろうと決めて・・
そこに至ったのは、取材中に語った編集者の言葉が、大きく影響しました。
収納の特集は人気がある。しかしその見せ方は、ビジュアルが主体。収納の理論は大切ではあるけれども、絵で見せることができない。理論はなかなか絵にになりにくい。だから、アイデアという形で見せることができるネタを、たくさん持ってる人、次々にアイデアが生まれる人が好まれるんです。
幸か不幸か、アイデアは次々に生まれる方でした。その時々のテーマに即して、思いつく限りのアイデア提供をしていました。数で勝負?「こんなにいっぱい・・・・スゴイですね・・・・・よくこんなこと思いつきますね。」その言葉がさらに、アイデアだしに拍車をかけていきました。ある意味、そこが自分の特徴、オリジナリティーかに思って・・・・・・・
しかし、どこかで、これ、違うよな・・・・・・と思っている自分もいました。数を出すことに主眼を置いているため、本末転倒なことが起きてしまいます。アイデアありきの収納ワザ。こんなことしないよな・・・・・・その前にすることあるでしょ。
例えば冷蔵庫に突っ張り棒を吊って、そこに食品をぶら下げるというアイデア。そこまでしてなぜ、食品をいれなくちゃいけないのでしょうか?そんなことしたら、後ろが取り出しにくくなってしまいます。冷蔵庫は詰めればいいってもんじゃありません。
たまりがちな添付の調味小袋。ドアポケットに、強弱の両面テープを貼って、そこに貼り付けて、すぐに見えるようにしておく。これだって使わなかった調味小袋というのは、使われることは、まずありません。(自分なりの使い道を見いだし、目的を持っってとってある場合は別です。)そんなことしてまで、とっておく意味があるかどうかを考えないといけないのです。
提供しようとするアイデアに対して、もう一人の自分が、これはどうなの。あれについてはどう説明するの?と投げかけてきます。
それに対して・・・・・・・確かにこんなことは、本末転倒ではある。そのまえに、そんなに食品を置かないことが先決。調味小袋の保存について、もう一度、見直すことの方が大事。でも、そのアイデアという一部だけを見るのではなく、その裏にある考え方、捉え方を提供しているのだと思えばいいのだと解釈しました。
冷蔵庫に突っ張り棒! その驚き。あんなところに突っ張り棒を突っ張っちゃうわけ?本来、道具には使用場所や目的があります。しかし、それ以外の目的や場所をみつけて応用して使えるのだということを提示しているのだと思えばいい。(でも、違う場所の提示として冷蔵庫が果たして妥当なのかという問題もあります。冷蔵庫の構造面で、突っ張りの力に対する影響は?メーカーさんに確認しなくて大丈夫?確認しても、メーカーさんは、そんなこと、積極的に推薦なんてするわけないし・・・・)またまた、投げかけてきます。
ドアポケットに強弱両面テープ。これは、こういうテープのあることの紹介が第一の目的。そのテープが持つ最大の特徴は、強面、弱面を合わせ持つこと。これはその特徴を活かした利用法の提案。つけたりはずしたりできて、固定はされないというメリットを持つテープを、調味小袋保存に活かしたのだ・・・・・・と。
提供するアイデアに、あだこだ言ってくるもう一人の自分。その声を振り払うべく、アイデアの意味づけをするべく、裏で一生懸命考えていました。しかも、プレストして出した数々のアイデアで取り上げられるのは、どちらかというと、数増しのための捨てネタだったりすることが意外に多かったのです。ああ・・・・・・・こっちが取り上げられてしまったのか。
それが続くと、自分に対して疲れてきます。いつも、自分の発するものに対して、ああでもない、こうでもないを投げかけてくる声。それに答えよう。自分はこう考えてこれをしてるのよ。とむりやりこじつけてるかに思えるような理由付けをして・・・・・・・
そしてあることを思い出すのでした。引っ越しの時に、食器棚の食器を詰めながら思ったこと・・・・・・・・食器を使いやすくするために考えた収納ワザ。駆使したアイデア。それなのに、使ってる食器なんて一部だったことを、その時、思い知りました。今までのアイデアはなんだったの?奧の食器も取り出しやすくするために様々なものを使って、引き出す構造にしていました。しかし、その引き出すということはされずにいたのでした。
そうなんです。私はもともと、めんどくさがり。せっかく駆使したこの引き出しワザ。しかし毎日の作業の中で、引き出すという行為すらも、心の奥底でめんどくさいと思ってしまっているのです。だから、引き出してまで使うという行動がなされていなかったのです。これには、ちょっと愕然とさせられていました。それまで、何度も、何度も、使いやすい工夫された食器棚として誌面紹介されてきました。自分でも使いこなしているつもりだったのです。しかし、その一つ一つの食器を箱に詰めながら、奧のものなんて使ったためしがないじゃない。あげくには、こんなの持ってたんだ・・・・・・そんな食器まであったのです。
アイデア、アイデアと追いかけて続けて、そのテクニックの基本中の基本は、「棚を作る」「引き出す」という2つのテクニックだと気づきました。それを駆使することで、ほとんどの場所の使い勝手があがるのだと思っておりました。しかし、それを実践してみたところで、実際は使われてはいなかったという現実。
今まで、これでもかという収納のアイデアに、多少の疑問を感じながらも、垂れ流し状態で提供してきました。そのことに対して、根本から見直しを考えさせる出来事となりました。
結局、収納はアイデアではない・・・・・・使うものを厳選する。使えるだけのモノを持つ。それを見極めることのできる目。そのことが大事。アイデア提供はするけど、それも伝えていかないといけないよな・・・・・を、漠然と思うのでなく、意識づけられた出来事でした。
しかし、その後もアイデアの放出は続いていきます・・・・・・・(続く)
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