KW:情報の裏 疑う技術 掃除情報の難しさ
テレビのニュース番組のコーナーで、お掃除情報を取り上げるので協力をという打診がありました。内容は、身近にあるこんなものがお掃除に利用できるという情報を取り上げたいとのこと。しかし、お掃除情報というのは、とても扱いがむずかしいのです。
以前によく紹介した、ガス台回りの壁面の汚れ落としは、ラップでパック。ペーパーだと乾いてしまうけれど、ラップなら 時間が経過しても乾かないし、パック効果もある。そしてそのラップも無駄にせず、丸めてタワシ代わりにしてこする。
しかし、今は、その方法も積極的には紹介したくありません。ラップと環境問題との関係。できることなら、必要以上にラップを使わずにすませる生活が望ましいのですから。そして、掃除にわざわざラップ使うなんて・・・・そんな受け止め方も必ずあるはずです。
換気扇に小麦粉を振り掛ける。小麦粉が油を吸着するから。洗剤を使わないので、環境にも優しい。では、そのあと、その小麦粉はどうしましょうか?水に流す?そしたら、小麦粉による水質の汚染は?そこまで考えるのなら、流さずに新聞紙の上で、こそげることにしましょう。でも、小麦粉だけでは、完璧には落ちません。最終的に洗剤を使うことに・・・・・
だったら、最初から、洗剤使っても同じにならない?ある程度、よごれをこそげ落としてから、洗剤を吹き付けて、ある程度おちたら、ぼろ布でふきとって水に流す洗剤量を抑えることにして・・・・・
でも、メディアは、「小麦粉を使う」ということに価値を見出します。好まれるのは裏技的ネタ。こんなものが掃除に使えるの?!という驚き。しかし、トータルで考えたら何がいいのか・・・・結局のところ、あちらを立てれば、こちらが立たずになってしまわないでしょうか?正攻法の方がよかったりすることもあったり・・・・
だから、情報発信は、「こんなものがお掃除に使えます」「でもこれには、こういう面がありますから・・・・・・」そこの部分を、本当は、伝えなくてはいけないのです。
----------------------------------------------------------
年末のお掃除と収納の撮影中のことです。
収納ネタの部分で、冷蔵庫のアイデアが足りない。「やっぱり冷蔵庫に突っ張り棒でつるす。これ、やりたいんですけど・・・・・・」「前にも言いましたけど、それ、意味ないですから。そこまでして、冷蔵庫に収納する必要ないでしょ。第一、つるしたら、後ろのものがとれません。冷気だって妨げます。そして、そこに何をつるしますか?収納場所を作ったはいいものの、そこに何を吊るすかでいつも悩むんですよ。早く食べなくてはいけないものを吊るすなら、密閉容器を用意してそこに入ればすむこと。そのネタ、意味ありませんから。もう、そういうのやめましょうよ・・・・・」(最近は、はっきり言うことにしました)
「う~ん、でもやりたいです。」
「だったら出してもいいですよ。でも、3月にそのこと、ボロクソに書いた本、私出しますから・・・・意味のないネタを、メディアは面白さで出します。アイデア偏重。本質を見失ってる。受け手は、発せられる情報を、自分でちゃんと考えて選択しなくちゃいけないってこと伝えるために、今まで、自分が紹介してきたアイデア、全面的に否定しちゃいますから・・・・(笑)」
「それ、恐すぎません?」
「だって、私は意味ないって言ってるのに、みんなそれがいいって言うんですもん。その前に、しなくちゃいけないことあるのに・・・デメリットだってあるのに、伝えてくれないんですもん。だったら、今まで自分が提供してきたネタだったら、こき下ろしちゃってもいいかな・・・って(笑)」
なんて、会話がかわされていました。そんなわけで「みるみる収納力がつく本」には、アイデアのウソ、ホントなんてページを考えていたのですが、いつの間にやらこの部分がなくなってしまいました。(苦笑)
あれもこれもと膨らんで、当初、予定されていたページが増えてしまい、気がついたら、この部分、入れようがなくなっていたのでした。
ちまたを流れる、アイデア収納術、それって、本当に役立つの?意味あるの?自分にとって有効?それをまずは考える習慣をつける必要があります。情報を鵜呑みにしてそのまま受け容れるのではなく、一度、疑ってみることも大切です。
Comments