KW:「情報」「捉え方」「伝え方」「視点」「私の疑う技術」/
「仕事としての情報のあり方」「情報のターゲット」/
「選択肢」/
ある新聞で収納の連載記事を企画しているので、ご協力をというお話をいただきました。それぞれのテーマを設定し、何人かの方にインタビューするという形です。こちらへの依頼は100円グッズに関してのお話を・・・とのこと。(内心、ああ、またか・・・・と。100円グッズというと私に振られるような気がするのは気のせい(笑)?・・・・)収納のとっかりとして100円グッズは有効といった趣旨の内容だそうです。 100円グッズのメリット、活用上の注意点を8:2ぐらいの割合で構成したいとのこと。
取材をお受けするにあたり、生意気ながら条件を出させていただきました。 100円グッズの礼賛はしたくないということ。 そして、100円グッズは、収納を考える上で、 数あるテクニックやグッズの選択肢の一つであるということ。 「格安で簡単に」と考えるのなら有効なアイテム。 そのことをきちんと押さえていただけるのなら・・・・・とお伝えしました。
雑誌なら、娯楽情報的な側面があるので、 多少、表現が思うようにいかなくてもまあいいやと自分を納得させられます。 しかし、新聞という媒体でそれをしたくありません。 こちらの思うところはきちんと伝えたいと思います。
提供する情報は、一つの選択肢。 自分の実践していること、考えていることはほんの一例。数ある選択の中から、何を選択するかは、 個々に委ねられるということ。こういう場合には、有効であるという紹介をしていただく。 これは、新聞というメディアで紹介することに対する、私の中の譲れない部分でした。
100円グッズにスポットをあてると、100円グッズはとっても便利。収納において救世主。そんな記事に陥りがちです。しかし 「新聞」が取り上げるテーマなのですから、それだけに終わらせたくありません。
常々お話してきたことは、収納を考える時には、さまざまな側面があるということでした。 「機能」「量」「見た目」それに加えること、 「コスト」「手軽さ」まだ他にもあります。 それらのどこに注目するかによって、 テクニックやアイテムが選択され決まるのだということです。
100円グッズは、「コスト」「手軽さ」を優先して考えようとしたときに、 より有効なアイテムなのだということ。 そして、機能面でも、コストの範囲の中で可能な限りの工夫や改良が加えられ進化しているように感じています。これらは、さらに自分で使い方を工夫することによって、さらに機能性を向上させることのできるグッズであるということ。しかし、限られた紙面で、そこまでの話を盛り込むことが無理なのは承知してはいるので、その妥協点の模索で、何度かやりとりをしました。
最終的に、「上手な収納」は、「手軽で便利な100円グッズを利用」してみること。でどうだろうかという打診がきました。う~ん・・・・・頭を抱え込んでしまいます。「上手な」収納が100円グッズを使うこと。それは違います。 そういう構成は、一番避けたかったことです。その旨、最初にお話したはずだったのですが・・・・
「’上手な’収納」なのではなく「’手軽な’収納」 「まずは、何かやってみよう」 そう思った時に有効なのが100円グッズなのです。「上手な」収納 この3ワードを、 「手軽な」にかえられないか・・・・・・と申し入れました。しかし、そのあとに続くのが、低コスト、手軽。 だから無理。「 ’上手な’収納」その言葉に、そんなにウェイトは、 持たせていないつもりとおっしゃいます。
そちらがウェイトを持たせていないと言われても、私は納得できません。う~ん、う~ん、う~ん・・・・・ とうなっていました。紙面上、どうしようもないのね。走り出してしまった船。ここで降りることは、ご迷惑にもなるだろうし・・・・・ しょうがないか・・・・・「じゃあ、いいです。」 結果、受け入れてしまいました。
また、100円グッズの本多という枕詞が付いちゃうのかぁ・・・・・・(苦笑)でも、やっぱりはっきり言っておかしい。納得できません。「収納には100円グッズが便利」 それは、「低コスト」で「お手軽」という条件の下でなんです。他に収納を考える選択肢はいっぱいあるのです。
さて、掲載記事がどうなったかというと、今度は、 「手間をかけない」「安価に」「便利に」 これが「上手な収納」。100円グッズは、 それにぴったりと書き換わっておりました。新聞という媒体は事前に、原稿チェックができません。これにも、イエローカードです。
「上手な収納」といういうのは人それぞれです。 手間をかけたっていいんです。 納得できる高いものでそろえたっていいんです。 たとえ不便だっていいんです。本人が納得さえしていれば・・・・機能が全てではないのです。 見た目を重視して、たとえ不便でも、 眺めてることに価値を見いだす。 そういう収納方法だってあるのですから。これは、こうだ!という言い方は、 私の一番したくないことなんです。でも、私の言葉として、「 」にくくられてしまいました(苦笑)。そもそも、「上手な収納」この表現にも違和感を感じています。
新聞というメディアだから、最後の最後まで、譲りたくありませんでした。が、結局、OKを出したのは自分の判断です。
新聞というメディアといえども、取材する側、される側でこんな攻防が、今日もどこかでされているはずです。取材される側の思いどおりには伝わっていないことがあります。見えていることだけが事実ではないのです。 メディアの情報を見る時、そんなことを想像しながら楽しんでみる。一つの記事から様々なことが見えてくるような気がします。
テレビや新聞のニュースは、事実を伝えているのか・・・ という話題が、かつてのぼったことがありました。 ニュースだけでなく、生活情報の中にも、 そのような側面があるということです。
情報の伝達手段は、いろいろ広がりました。今は、こうして、自分が思うところを伝える手段を個人が持ちえました。細かすぎるのかなぁ・・・・・と思いつつも、 受け止めていただける方、わかる方にはわかっていただける。そんなことを思いながら、書き留めています。
関連:100円グッズに思う
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